岡垣町議会 > 2019-09-10 >
09月10日-03号

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  1. 岡垣町議会 2019-09-10
    09月10日-03号


    取得元: 岡垣町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    令和 元年 9月定例会(第3回)───────────────────────────────────────────令和元年 第3回(定例)岡 垣 町 議 会 会 議 録(第5日)                             令和元年9月10日(火曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第3号)午前9時30分開議  日程第 1 一般質問      1.11番  広渡 輝男      2. 8番  安里 雅恵      3. 4番  曽宮 良壽──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第 1 一般質問      1.11番  広渡 輝男      2. 8番  安里 雅恵      3. 4番  曽宮 良壽──────────────────────────────出席議員(13名) 1番 木原 大輔君        2番 市津 広海君 3番 太田 清人君        4番 曽宮 良壽君 5番 太田  強君        6番 平山 正法君 7番 横山 貴子君        8番 安里 雅恵君 9番 神崎 宣昭君       10番 三浦  進君11番 広渡 輝男君       12番 川地 啓輔君13番 森山 浩二君                 ──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 太田 周二君     課長補佐 神屋 聖子君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長 …………………… 宮内 實生君    副町長 ………………… 門司  晋君企画政策室長 ………… 川原 政人君    広報情報課長 ………… 石井  学君総務課長 ……………… 高山 昌文君    地域づくり課長 ……… 廣渡 要介君税務課長 ……………… 青山雄一郎君    会計管理者 …………… 下村 智治君健康づくり課長 ……… 中山 朝雄君    福祉課長 ……………… 吉村小百合君住民環境課長 ………… 高橋 賢志君            ……… 神屋 智行君長寿あんしん課 ……… 船倉憲一郎君    都市建設課長 ………… 来田  理君産業振興課長 ………… 秋武 重成君    上下水道課長 ………… 橋田 敏明君教育長 ………………… 佐々木敏幸君    教育総務課長 ………… 川原 義仁君生涯学習課長 ………… 神谷 昌宏君                      ──────────────────────────────午前9時30分開議 ○議長(森山浩二君) ただいまの出席議員は、13名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。起立、礼。 直ちに、本日の会議を開きます。本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。────────────・────・──────────── △日程第1.一般質問 ○議長(森山浩二君) 議事日程第3号、日程第1、一般質問を行います。 一般質問の通告書に従って、受付順に順次発言を許します。 まず、最初に11番、広渡輝男議員の発言を許します。11番、広渡輝男議員。 ◆議員(広渡輝男君) 皆さん、おはようございます。11番、広渡輝男でございます。議長の許可を得ましたので、一般質問通告書に基づき一般質問を行います。 私は、去る4月にとり行われました町議会議員選挙に、3期目を目指し立候補いたしました。おかげをもちまして、町民の皆様の御支持、御支援をいただき、この議席をいただくことができました。こうした中で、3期目の町議会議員に立候補する決意を固めたのは、町内各地域の皆様にまちづくりに対する御意見をいろいろお聞きした中で、議会の果たす役割について、厳しい御意見や御指摘をいただきました。 特にその中で、今でも目に浮かびますのは、住宅地に隣接する急峻な坂道を、岡垣町は急な坂道が多いですけど、腰が90度くらいに曲がった高齢の夫婦が、重い買い物かごを提げて、急峻な坂道を一生懸命上っておられました。今にも頭が地面につくのではないかというようなそういう状況でありました。私は、思わず自宅はどちらですか、荷物は私が運びましょうかということで声をおかけしましたけれども、そちらは、もうすぐ自宅だから、これはいつものことだからと。そして、この坂は非常に厳しいけども近道だからと言われながら、もくもくと歩いて帰って行かれました。御夫婦とも、重い荷物を持って。 私は、この厳しい岡垣町の形態からすると、生活環境、道路あるいはそれを取り巻く環境は非常に厳しいと思っておりますけど、足が地について生活されている高齢者などの皆さんに、町は何ができるだろうか、議会は何ができるのだろうかと思いながら後姿を見送ったことが、今でも目に焼きついています。 また、あるところでは80歳を超えた方で、免許証の切りかえの検査で難関をパスして更新ができる見通しが立ったということですが、子どもたちが交通トラブル、今いろんなところで交通トラブルが発生しておりますけど、これを懸念いたしまして、必要な時は電話すれば自分が迎えに行く、だから免許証を返納した方がいいと強く言うので返納しましたと。しかし、今、外出手段がなくなってほとんど自宅にいることが多くなったと寂しく話をされていました。 また、近隣の町の方からは、岡垣町にはサンリーアイという文化の大きな殿堂があります。サンリーアイの公共施設を積極的に利用させていただいているということでありましたが、乗り継ぎ等交通の便がもう少しよかったらと、などなど岡垣町を取り巻く公共交通の手段の充実を求める声が日増しに大きくなっています。 岡垣町は遠賀郡の半分以上を占める面積を有し、そして町内の丘陵地域を中心に住宅開発が進み、今は俗に言うベッドタウン化リビングタウンとして発展し、人口は3万2,000人を有する町になりましたが、その後、少子高齢化により全国平均を上回る高齢化率は、32%と一層の高齢化と人口減少が進んでいます。 こうした中で、公共交通手段、特にコミュニティバスデマンド交通のさらなる充実が、安全安心のまちづくりに大きく貢献すると考え、今回の一般質問は、少子高齢化の進展と、人口減少の社会に、きめ細かく対処するためには、町内の地域間、岡垣町は西部地域、中部地域、東部地域それぞれの特性を持った地域があります。この地域の公共交通の充実とそれから遠賀郡内、あるいは中枢連携都市圏内交通ネットワークが重要であると考え、国土交通省が推進するコンパクトシティー・プラス・ネットワークの推進の観点からも、その意思として住民の皆さんが強く求めているコミュニティバスデマンド交通システムのさらなる充実に向けた取り組みを求める視点から一般質問を行います。 まず、(1)第4次地域公共交通網形成計画の取り組みと策定へ向けた基本方針についてです。 コミュニティバス等の運行に係る第3次公共交通体系整備計画、岡垣町地域公共交通網形成計画も平成27年度に制定されてから4年目を迎えております。令和2年度には終期を迎えることから、今までの取り組みの課題や対策等の分析が行われているのではないかと思っています。 また国土交通省から平成30年10月11日に示された公共交通の現状と課題では、全国的な課題である少子高齢化の進展、高齢運転者の増加、高齢者の外出率の増加と将来の移動手段確保へ高まる不安、高齢化と運転免許などから、地域公共交通の活性化・再生に向けた取り組みなどを進めるために、地域公共交通活性化再生法が一部改正されています。 改正のポイントでは、①地方公共団体が中心となって、②まちづくりと連携し、③面的な交通ネットワークを再構築し、事業者等が地域公共交通再編事業の実施、地方公共団体地域公共交通再編実施計画を策定することにより、国土交通大臣が認定し計画の実現の後押しをするとされています。 そこでお尋ねするものです。第3次公共交通体系整備計画は来年度で終期を迎えることになりますので、少子高齢化の進展に対応する外出支援など、いつまでも暮らしやすいまちへ向けた取り組みについて、現在の取り組み状況についての課題や対策等をどのように分析されているのか。また、またそれを踏まえた第4次地域公共交通網形成計画へ向けた基本的な方針について、どのように考えられているのかお尋ねいたします。 (2)連携中枢都市圏形成へ向けて平成28年4月18日に締結した連携協約による取り組みの状況についてです。 総務省が提唱している連携中枢都市圏構想は、人口減少・少子高齢化社会にあっても、地域を活性化し経済を持続可能なものとし、住民が安心して快適な暮らしを営んでいけるようにすることが目的のようです。そのために、相当の規模と中核性を備える圏域の中心都市、ここでは北九州市になりますが、近隣の市町村が連携し、コンパクト化ネットワーク化に取り組み、経済成長の牽引、高次都市機能の集積・強化及び生活関連機能サービスの向上を行うことにより、人口減少・少子高齢化社会においても一定の圏域人口を有し、活力ある社会経済を維持するための拠点の形成することを目的とされています。 北九州都市圏構想の連携協約は、北九州市とそのほかの16市町が、圏域全体の方向性・連携する分野・役割分担などが定められ、平成28年4月18日に、市長、町長が一堂に会し、今後より一層、北九州都市圏域の市・町が団結し、人口が減少する中にあって活力を維持・向上させ、住民が安心して快適に暮らすことができる圏域づくりを進めていくために連携協約が締結されています。 この連携協約のうち岡垣町に特に関連するところについては、圏域内外の結びつきやネットワークの強化に係る政策分野のようです。その地域公共交通分野には、公共交通ネットワークの確保及び維持のための検討を行うとされています。その中で、甲(北九州市)の役割では、乙(岡垣町)の取り組みに協力するとし、乙の役割では取り組みを主体的に推進するとなっています。 こうした中で、平成28年4月18日に締結された連携協約の締結以後、公共交通ネットワークの確保及び維持へ向けて、どのような検討や取り組みが行われてきたのかお尋ねするものです。 (3)地域公共交通協議会が設置されていますが、以後どのような役割を担ってきたのかについてです。 平成20年度に、第2次公共交通体系整備計画を策定とあわせて設置され、地域公共交通協議会の目的は、住民、学識経験者、町、議会、各交通事業者交通事業者の組織する団体、道路管理者、公安委員会などで構成し、計画的に事業を進めるとされています。 そのために、継続的に取り組みを実施していくと同時に、その取り組み結果を詳細に把握・評価し、課題が見つかればさらに見直しを検討・調整し、新たな取り組みの計画を立案するPDCAのサイクルに基づいて、達成状況の評価を進めていくとし、このサイクルの継続的実施により、取り組み状況やその効果を施策、実施し、その都度把握・検証し、その次のステップへと持続可能な公共交通機関の形成に寄与させることを目的にされています。 実施に当たっては、年1回、事業の把握と評価を行い、その結果に基づき事業改善策を検討するとされていますので、平成20年度に設置されて以降、協議会は具体的にどのような役割を担ってきたのかお尋ねするものです。 2.都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画について(その1)(1)いつまでも暮らしやすいまちへ向けた取り組みについてです。 今回の一般質問の要旨は、住民の皆さんが強く求めているコミュニティバスデマンド交通システムのさらなる充実に向けた取り組みの視点からの一般質問ですが、少子高齢化の進展と人口減少社会において、ともにいつまでも暮らしやすいまちへ向けた取り組みを進めるには、それを支える財源の確保がぜひとも外すわけにはまいりません。 そのためには自主財源の確保へ向けた取り組みのほか、あらゆる制度や事業を活用し、国、県、公共的団体などの支援を受けるための取り組みが緊急の課題ではないかと思います。 そのためには、地域公共交通活性化再生法の活用はもちろんですが、コンパクトシティ・プラス・ネットワークの推進を掲げる都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画の都市計画と公共交通の一体化の視点から、居住や都市の生活を支える機能の誘導によりコンパクトなまちづくりと地域交通の再編とが連携することによって、きめ細かな公共交通サービスの充実へ向けた今後の取り組みが可能になるのではないかと考えます。 そこで、都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画の策定は、いつまでも暮らしやすいまちへ向けた取り組みに対して国の支援を受けることが可能になり、重要な役割を担うと考えますが、この取り組みに対してどのように認識されているのかお尋ねします。 詳細な質問は質問席で行いますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 皆さん、おはようございます。広渡議員御質問の「1.公共交通サービスの充実へ向けた今後の取り組みについて(その1)(1)第4次地域公共交通網形成計画の取り組みと策定へ向けた基本方針について」に対してお答えします。 我が国では、社会経済の発展に伴い車社会が急速に進んできましたが、私たちが日常生活を営む中で移動は欠かせないものであり、地域における公共交通の重要性はますます高まっています。 また、公共交通は移動の役割だけではなく、健康、福祉、環境、観光、教育など多くの分野に影響を与えるものであり、公共交通の維持は、まちづくり全般に大きな役割を果たしています。 このような中、本町では、平成16年3月から3期にわたる公共交通体系整備計画を策定し、公共交通政策に取り組んできました。 現在は、平成28年3月に策定した第3次計画に基づいてさまざまな取り組みを進めていますが、西鉄バス波津線の減便や交通不便地域の解消、運行経費の抑制などの課題を解決するため、昨年10月に大規模な再編を行い、コミュニティバスの運行路線やデマンド交通の見直し、運賃の改定などを実施しました。 この再編から約1年が経過しつつありますが、コミュニティバスは、海老津駅での接続を考慮したダイヤの設定及び商業施設や医療機関へのアクセスを充実させるなどの見直しを行ったことと、西鉄バスの減便を補うための路線を運行させたことから、減少傾向であった利用者数は回復しつつあります。また、デマンド交通についても、運行エリアの拡大や予約方法の見直し、運賃の改定など利便性の向上に取り組んだことから、利用者は増加傾向にあり、再編の効果が表れていると認識しています。 また、今後の公共交通を取り巻く課題としては、人口減少と少子高齢化の影響から、通勤通学の利用者が減少していくことが懸念されるほか、高齢者の運転免許証返納後の利便性を高める対応などが求められています。さらに、昨年の再編後も公共交通の運行経費が5,000万円を超える財政負担となることも大きな課題となっています。 これらの課題を踏まえて、来年度から第4次計画の策定に取り組みますが、大きな方向性としては、引き続き西鉄路線バスの存続を基本としつつも撤退の可能性も視野に入れた対策や、高齢者の日常生活を支えるためのきめ細かい公共交通体系の整備、コミュニティバストリガー制度の導入、適正な受益者負担のあり方などを検討していく必要があると考えています。 そして、国は、地域の活力を維持向上するために、医療・福祉・商業等の生活機能を誘導するコンパクトなまちづくり地域公共交通の連携を強化する考え方を示しているため、この方向性も踏まえながら次期計画の策定に取り組んでいきます。 次に「(2)連携中枢都市圏形成へ向けて平成28年4月18日に締結した連携協約による取り組みの状況について」に対してお答えします。 北九州市と近隣市町16町からなる北九州都市圏では、経済成長の牽引、高次都市機能の集積・強化、生活関連機能サービスの向上の3つの柱のもとに連携し、人口減少・少子高齢化社会においても一定の圏域人口を有し、活力ある社会経済を維持するための拠点を形成することを目的として、連携中枢都市圏を形成し、平成28年4月から北九州都市圏域連携中枢都市圏ビジョンに基づく取り組みを進めてきました。 このビジョンの中で、公共交通分野に関しては、公共交通ネットワークの確保・維持のための検討に関する事業が掲げられており、北九州都市圏交通体系整備推進協議会において、協議が行われてきました。この協議会では、公共交通における高齢者の外出支援策や外国人の受入態勢に関する調査研究が行われてきましたが、北九州都市圏における広域的な交通体系の整備についての議論は行われていません。 また、遠賀郡4町における広域的な公共交通体系の整備については、昨年9月議会の平山議員からの一般質問で答弁しましたが、第3次公共交通体系整備計画の策定時に利用者の行き先を尋ねる住民アンケート調査を行ったところ、遠賀郡内の他町へのニーズは低い結果であったため、現段階では具体的な検討や協議には至っていません。 このため、来年度から第4次公共交通体系整備計画の策定に取り組みますので、遠賀郡内の公共交通体系の連携強化については、改めて住民のニーズを把握するとともに、遠賀郡内の他3町が抱える公共交通の課題を共有した上で、今後の対応を検討していきたいと考えています。 次に「(3)地域公共交通協議会が設置されているが、以後どのような役割を担ってきたのか」に対してお答えします。 本町では、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律及び道路運送法の規定に基づき、平成20年6月から地域公共交通協議会を設置しています。 この協議会は、町、県、運輸局、交通事業者公共交通利用者、道路管理者、交通管理者等が委員となり、地域公共交通網形成計画の策定及び変更並びに運賃・料金の協議等を担う場となっており、その役割を果たしています。 また、公共交通の運行には多額の経費を要していますが、コミュニティバスの車両購入や運賃格差の是正については、協議会に対して国県からの補助金が交付されています。これらの補助金を受けるには協議会の議決が必要であるため、協議会は財源の確保についての役割も果たしています。 来年度は、次期計画の策定が予定されているなど今後も協議会は重要な役割を果たすこととなりますが、町としては、公共交通の利用状況や住民ニーズを把握し、委員に必要な情報を適切に提供することによって、議論を深化させ、新たな課題の抽出と改善策などについての意見を伺っていきたいと考えています。 次に「2.都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画について(その1)(1)いつまでも暮らしやすいまちへ向けた取り組みについて」に対してお答えします。 国は、平成26年8月に都市再生特別措置法を改正し、立地適正化計画制度を創設しました。この計画は、居住機能や医療・福祉・商業、公共交通等の都市機能の誘導により、都市全域を見渡した都市計画マスタープランの高度化版として位置づけられています。 地方部では人口減少に伴う都市の縮小に対応するため、また都市部では超高齢化社会の到来に対応するため、公共交通の沿線に居住機能や都市機能を誘導し、よりコンパクトなまちづくりを実現するための計画です。 また、この計画を策定することで、誘導区域内に施設整備を行う民間事業者や自治体は、財政支援や税制措置などを受けることができます。 本町では、総合計画や都市計画マスタープランに基づき海老津駅を中心として郊外に広がる土地利用を進めてきましたが、平成22年度をピークに人口減少の局面を迎え、今後の都市計画や土地利用の将来像を再度検証する時期に差しかかっていると認識しています。 また、海老津駅北側の周辺整備や海老津駅南側の開発、定住促進などの町が直面する政策課題に対しては、国からの支援制度を活用しながら解決することも視野に入れる必要があると考えています。 このため、立地適正化計画が今後のまちづくりに与える効果や影響を十分に検証した上で、計画策定の必要性を整理していきたいと考えています。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 11番、広渡輝男議員。 ◆議員(広渡輝男君) 私、今回の一般質問は、もう基本的には岡垣町の公共交通体系の充実と、この視点からの一般質問と、また、それを支えるためにはさまざまな法律との取り組みが必要ではないかということで質問をさせていただいております。 まず、この時期に一般質問させていただいたのは、例年、令和2年度予算の編成については、予算編成に先立ち実施計画の策定、調製ということに向けて取り組まれ、そして予算化という形で調製されていく、ちょうどそういう大きな切りかえしていくというんですか、当然平成30年度の決算認定が今議会に上がっておりますけども、そうしたものを踏まえた中で今度は令和2年度の予算編成ということでいろいろ検討されているということから、この時期に今後のコミュニティバスあるいは第4次の公共交通の計画の策定に向けて、当然予算の考え方あるいは方向の考え方を整理されていくであろうということから、このタイミングで一般質問をし、町長の考え方をお尋ねして、次、令和2年度へ向けた取り組みがこの第4次公共交通の整備計画がより住民に密着したものになっていくんではないかと、もうそういうことを期待する意味も持って一般質問をさせていただいています。 この中で、冒頭言いましたけども、ちょっとお尋ねですけども、今、高齢者の交通事故が非常に発生しております。その中で、いろんな方たちが被害者になったりしておりますけども、今免許の返納ということについて、長寿あんしん課長に、大体今の高齢者の免許の返納状況を参考にまでどのような状況になっているか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) 運転免許証の返納についての御質問ということですが、平成30年度、返納者数が140人となっております。その内訳なんですが、65歳未満の方もおられますので、その数字も合わせて申しますと、65歳未満の方がお一人、65歳から74歳までの方が41人、75歳以上の方が98人となっております。 それと、あと平成29年度もちょっと調べております。平成29年度につきましては、65歳未満が2人、65歳から74歳までが23人、75歳以上が65人ということで、半数以上が75歳以上の方が返納されているという結果でございました。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 11番、広渡輝男議員。 ◆議員(広渡輝男君) 今、平成30年に免許の返納ということについては、140人ということで、ほとんど高齢者の方のものでありますけども、こうした返納されたときに窓口で応対したときに、返納される方の御意見とか要望とかそういうことについて、もし把握されておれば聞かせていただきたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長(船倉憲一郎君) 返納された方の中、あくまでごく一部の方の御意見でございますが、返納される際に運転免許自主返納者の、いわゆる返納するに当たってコミュニティバスの回数券だとか町内の路線バス、IC乗車カードだとか、タクシーの初乗り利用券、そういったことの助成をしているわけでございますが。その中で特にタクシーを希望される方につきましては、本来は免許の更新はできるが、やはり議員が先ほどおっしゃっていたとおり家族の勧めで返納していると。今後、移動について近くにバス停がないという理由であくまでタクシーを利用ということで、今後の移動について不安があるということをおっしゃられる高齢者の方もおられるということは把握しているところでございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 11番、広渡輝男議員。 ◆議員(広渡輝男君) 今回のコミュニティバスのこの状況については、最初、岡垣町は福祉バスがですね、各施設間をとりつなぐ福祉バスとしてスタートし、その以後、平成17年、コミュニティバスということで動いてきて、いろんな町民の公共交通機関の確保に向けて毎年積極的に取り組まれてきているということで、その執行部の取り組みについては敬意を表するわけでございます。 その中で、町長が毎年コミュニティバスの状況について広報で町民に周知をされております。そういう中で、公共交通のあるべき姿とか、あるいは町民の皆様の御意見、それから町民の皆さんが利用しやすい公共交通を目指してというようなことを、さまざまな考え方、一歩一歩踏み固めた中で取り組んでいかれている。時代に合った公共交通を目指していくというようなこともされております。そうした中で、デマンド交通とかいうことで実証運行をされてきているということでありますが、やはり、町民の皆さんが便利でありますけども課題もありますということで、西鉄バスとかそういうのが撤退していく中において、コミュニティバスのより担っていく役割がふえていく。ふえていくけども、非常に財政負担が大きくなっていく。その中で、効率的なデマンドタクシーということで考えておりますけども、今現在のデマンドタクシーの考え方について、いろんな拠点から拠点とか、戸口から戸口、ドア・ツー・ドアという考え方ありますけども、今後のデマンドタクシーの考え方について、第4次の中で考えていかれると思いますけども、デマンドタクシーに対する考え方についてお答えできる範囲があればお聞かせ願いたいと思いますけども、いかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 今現在のデマンドタクシー、上畑、上高倉、あと海老津の宝、それとあと戸切方面、エリアを限定して運行させていただいておりますが、それぞれのエリアのあるバス停から、あとデマンドタクシーのバス停ということで、主に公共施設であったり商業施設、病院、そういったところをつなぐような形態で運行させていただいております。 それで、先ほど長寿あんしん課長も申し上げたとおり、特に高齢者の方はドア・ツー・ドア、御自宅から目的地までの運行を御要望される声というのは私どもも十分承知をしておるところでございます。 ただ、交通手段として考えたときに、現状ではタクシーがそのドア・ツー・ドアの役割を果たすというところがございまして、デマンドタクシーが民間のタクシーのそこの領域をなかなか侵せないというところが現状でありますので、今の段階でできる手段としては、エリア内のバス停から目的地までの一定の施設を結ぶシステムで運行をさせていただきたいと考えております。 ○議長(森山浩二君) 11番、広渡輝男議員
    ◆議員(広渡輝男君) 今、コミュニティバスを補完するのがデマンド交通システムということの中でこういう取り組みをされているということは大きく評価されるところでありますけども。こういう高齢化社会の進展に伴って、今言われた交通事業者との関係ということも一つの目線ではありましょうけども、やはりもう一歩踏み込んで、町民の目線に立った取り組みというのが今求められているということであります。 ただ、私も、これは、そのことについてということでしたときに、今現在町が負担している公共交通関係に対する予算は5,000万程度必要になっていくということで指摘されておりますが、デマンドを入れることによってまた経費が膨らむということもあるかもわかりません。ただ、これは公共団体として地域の住民のやっぱり福祉の増進ということを考えていくときについては、これに向けて取り組んでいくことについてもこれは避けられない公共団体の役割と、これは走り始めたら、行政というのは血へどを吐くまでやはり住民サービスに向けた取り組みをしていくという大きな使命がありますので、その点について知恵と工夫をしながらやはり取り組んでいただけたらなということで、お願いしております。 そういう中で、一つ、今後検討される課題の中において、これは千葉県の我孫子市で福祉施設の送迎バスがありますけども、その送迎バスをまちとそういう福祉関係の団体と協議しながら、そのバスもうまく中に組み込んで、そして送迎の一部門を担ってもらうというような取り組みもやっておるようです。 それで、このことについてはやはり非常に厳しい財政状況の中ですけども、そういう民間の力をかりた中で取り組んでいくことも必要な選択肢ではないのかなというふうに思いますので、これはあくまでこの件については、検討されるということで要望としてお願いしたいというふうに思っております。 コミュニティバスということについては、今後一つの取り組みの中で大きな課題がありますけども、まず第4次の地域公共交通網形成計画の取り組みについて、今後の策定方針なりまとめられると思いますので、そうした視点から考えていただけたらということで検討をお願いしたいというふうに思います。そういう意味で、その1ということで今回は上げさせていただきました。 それから、2点目の今度は連携中枢都市圏形成へ向けた平成28年4月18日に締結された連携協約による取り組みについてということでお尋ねいたしましたが、これは議会にも協定締結の議案が上がってまいりまして審議したのは記憶に新しいとこであります。 そうした中で、私がこの協約を見る中においては、北九州市を中心としてその周辺地域を取り込んだ連携協約ということで、やはり北九州市を中心として考えていくということについては、これは総務省がこういう一つの方法を取り組むような形で提唱していることでありますので、それはそれなりに理解をするんですけども、その中に組み込まれた岡垣町は、この協約の中で何のメリットがあるのかというふうに考えたときに、北九州市の圏域の中の一構成町としての位置づけ以外何者でもないという感じがいたしておりましたが。その中で唯一、先ほど演壇で申し上げましたけども、この公共交通のことに対して、北九州市は岡垣町が積極的に取り組むことについて支援を行うというふうにしておりましたので、唯一この協約の中でこれを盾にとって北九州市のほうに働きかけるということもされているのではないかなと思いましたけど、特段、広域的な交通体系の整備についての議論は行っていませんということであります。 それで、近隣のまちの調査した中においては、芦屋町もそこんとこ連携、芦屋町とは北九州市のバス網との連携があるからということで上げているかもわかりませんけども、今後こういう形があるけどもいうことで、なぜ怒られんやったのかなと思ったけども、1点だけ、その中で、国道3号線の4車線化の期成会が立ち上げられた中で、水巻町とか遠賀町それから宗像市、福津市、当然岡垣町が中心と、こうした中で期成会が立ち上げられて国に対して働きかけしていると思いますけども、このことについて、町長にお尋ねですけども、この期成会に向けて北九州市のほうに何か働きかけとかされたことありますか。その点、お尋ねします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 公共交通の関係については、北九州都市圏のトップ会議があります。そのときに、会議の場ではないんですけど、直接北九州市長と話をして、公共交通で非常に近隣の市町が困っているんだと、これも連携してやっていくべきではないですかということで、北九州は市営バスを運行しているから、ぜひそれを拡大して都市圏の圏域の中で公共交通網を整備すべきやないですかと話ししました。 そしたら、北九州市営バスの運営も北九州市自体が縮小しているという状況ですから、それはちょっと市が縮小している中で、トップ会議という中で、それを拡大するということにはなりませんというような話でした。その後は、そのことについては触れておりませんけど。 市営バスを走らせるにしても、郡内、公共交通機関でいろいろ違いがあります。芦屋から折尾駅までには市営バスが走っているという状況でありますし、芦屋町は芦屋町で、芦屋町から遠賀川駅に1本バスを走らせている。遠賀町は特別それに対するあれはしていないんですけど、当然遠賀町民も利用するわけです。水巻は、我が町のような公共交通機関は特段走らせていないということで、それぞれの町の実態が違いますから、公共交通、広域的に走らせる部分というのは、まず乗り手がいるかいないのか、利用する人がいるかいないかというのが一番の大きな課題であります。どこの町も市もそうでありましょうけど、前は公共交通機関が、車社会じゃないときにはもうバス、鉄道というのが一つの大きな住民の足ということでありましたけども、マイカー時代になって非常に乗り手が少ないというのが、根本的に今どこの自治体も抱えている公共交通の足の利便性を確保するために本当に大きな財源を投入しているというのが実態です。 4車線化の期成会の中で、そういった北九州市と話をしたことがありますかということですが、それは、特段ありません。 ○議長(森山浩二君) 11番、広渡輝男議員。 ◆議員(広渡輝男君) 今回補正予算でこの4車線化の予算も上げられておりますので、新たな取り組みなり視野に入れての補正の部分があるのかなと思って、勝手な想像ですけども、そういうことで見ておりましたけども、特に連携協約に基づく取り組みについてはということですが。 また、きのうの話の中でごみ処理の話が出ましたけども、これも一つの1市4町のごみ処理を北九州市にお願いし受けてもらっているということで、北九州市議会は何で受け入れないかんのやというようなことも言われた背景もあるというふうに聞いていますけども、これは総合的な、広域的に考えていくと、一つの連携協約とかそういうものの中においての考え方として受け入れていってもらっているんじゃないかなということで、これはこの協約の位置づけとはそれなりのやっぱり位置づけあるのかなというふうに思っておりますが、今後、やはり広域的なネットワークということについては、こういう協約を盾にとりながらうまく協議を進めていっていただければなという、これは希望でございます。 それから、3点目の地域公共交通協議会が設置されているが、どのような役割を担ってきたのかということで、私もこのことについては、非常に微妙な組織だなと思いながら、実際、法律によって法定協議会が設立されることによって補助の交付対象となるということで、その位置づけがありますが、この実際の役割の中で、何度か西鉄のバスの路線の廃止、縮小というのが、常に土俵に上がってきて、そして町としてどう受けていくのかということできておりましたので、今後、西鉄がどうなるのかなと。だから、常に西鉄の申し出によって不足分を町が税金で担っていくという形で運行していくのか、最終的にはもうペイできませんからやめますということにもなりかねないんじゃないかなと。そうしたときに、やはり岡垣町として、全体の岡垣町の公共交通網のあり方を、そういう、この中にもありましたけども、撤退を視野に入れた形での、やはりそれなりの考え方を持っていく必要があるんじゃないかと思いますが、ちょっと町長から答弁ありましたけど、再度、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 公共交通協議会の中で、西鉄が減便、減便と、いつもそのたびに何でかという話が議論になるわけです。いわゆる波津線については800万円の赤字だということ。それで、一部減便されました。それをコミュニティバスで補ってきた。最終的には、2年前だったですかね、そういうこともなしに、公共交通協議会の中で、1月ぐらいだったと思いますけども、3月をもって廃止したいという、それはいきなり理由も聞かずに無茶やないかということで、3カ月か4カ月引き延ばした経緯がありますけども。 ただ、公共交通協議会の中で民間運送会社が利益にならないんで、赤字の累積がもう大きくなって手に負えないと、減便せざるを得ないという結論を出せば、それを引きとめる手段というのは、いわゆる町として赤字分を補填しますよとかそういう具体的な話にならないと、減便ということをとめることができないというのが実態だというように思います。 町民の皆さん方にも波津線の廃止については、9,000名を超える署名をいただきました。それも本社に持っていきましたけど、それは一時的にその期間を延長するという状況ですけども、やはり企業は営利を目的としていますから、どうしても赤字を続けながらも存続をするということは難しいというのが基本的な考えでありますから、最終的には撤退ということも想定しておかなければならないというふうには思っていますが、しかし、それを前提として町が交通網を整備するということになりません。あくまでも現状維持で、これから先も西鉄バスにはやっていただくと、そしてその赤字を生まないための双方の協力体制、例えば公共交通、バスを利用するさまざまな取り組みを進める、そういうことで第4次公共交通網の計画も基本的にはそういうことで進めていこうというように思っております。 ○議長(森山浩二君) 11番、広渡輝男議員。 ◆議員(広渡輝男君) 私が、それは今現状、極論を、西鉄バスがということを言いましたけども、それはやはり執政者として現状維持に努めていくということについては、それがやっぱり当然ですし大事なことだと思います。ただ、そうは言ったにしてもという、そういうことから議会の議員としての視点から質問をさせていただいてます。 その中で、町長が言われましたけども、広報の中で、こういう言葉があります。毎日町内を走る路線バス、これを当たり前と思いますかということが書かれています。これは、いずれにしても町民も参画してもらう中で利用者のやっぱり確保ということも進めていかなければならない。これは、我々も、議員も町民もそうでしょうけども、この維持していくための路線バス、あるいはデマンドを維持していくということについては、利用者の理解を求めて使っていただくような仕組みが絶対大事なことだということでありますので、やはり町民に大体こういう公共交通のこれからとかありますけども、町民に対するアピールとかもう少しやっぱり積極的に、もう少し踏み込んだ情報提供をしていただくことも必要じゃないかなというふうに思っております。これは、もう私の意見であります。 それから、もう時間がありませんけども、最後、都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画ということで、このことについては町長の答弁の中で、今後のまちづくりに与える影響や効果を十分に検証した上で計画策定の必要性を整理していきたいということで言われております。 それは、私も、あえて上げたのは、都市再生特別措置法に基づく取り組みが岡垣町の今のまちづくり、西部地域、中部地域、東部地域の総合的な地域の特性に合ったまちづくりを進めていく、そしてそれをネットワークをしていくということは、まさにコンパクトシティー・プラス・ネットワークという考え方が、この法律の背景にございますので、このことについては今後海老津の駅前の問題、あるいは駅の南の問題、あるいは西部地域の開発の問題とか、中部地域の振興ということも大きな役割を果たしていくということから提案いたしておりますけども、このことについてはこういう計画策定の必要性を整理していくということでございますので、このことについて町長、もう質問が終わりますけども、この公共交通と地域のまちづくりという連動したこの計画についての考え方、再度、町長、最後お願いします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 都市再生特別措置法立地適正化計画、これは壇上で答弁しましたように、まちづくりと大きなかかわりがあります。岡垣町の5つの小学校区がありますけども、それぞれの岡垣町の特色を生かしながら、そして都市機能を集約すると、いわゆるコンパクトなまちづくり。そのためには、都市機能を誘導する地域とそうでない地域のやはりバランス、都市周辺部においてもさまざまな自然のよさとかそういったものがありますから、そういうバランスをとりながら、この都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画が生かせるような計画にしなければならないというふうに思っておりますので、その範囲も決めていくにはもう相当検討する必要があるのではないかというように思っています。まさに、今からのまちづくりの中心になる、これを活用して、いいところは財政的な支援とかそういったことでこれを利用して取り組んでいく必要もあるんではないかなというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 11番、広渡輝男議員。 ◆議員(広渡輝男君) きょうはコミュニティバスという視点から質疑いたしましたけども、総体的にはまちづくりの視点からということで、最終的にその1ということできょうは一般質問させていただきました。今後の取り組みについて、また引き続き一般質問ができたらというふうに思っております。 以上で、私の一般質問を終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上で、11番、広渡輝男議員の一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(森山浩二君) ここでしばらく休憩します。 なお、再開は、10時50分の予定とします。午前10時29分休憩………………………………………………………………………………午前10時50分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 8番、安里雅恵議員の発言を許します。8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 皆さん、こんにちは。8番、ふくおか市民政治ネットワーク安里雅恵です。議長の許可をいただきましたので、通告書に従い一般質問をいたします。 初めに、8月28日の記録的な豪雨により、被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。また、復旧作業に従事されている皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。 今回は、1番、子どもの健康と命を守るために、2番、資源循環型社会を目指すためにの大きく2点の質問を行います。 まず初めに、子どもの健康と命を守るために。子どもが元気に育ってほしい、子どもを持つ親にとって一番根本にある共通の願いではないでしょうか。公害、添加物、遺伝子組み換え、放射能、農薬、化学物質など私たちの暮らしは、危険や有害物質といつも隣り合わせです。日常の環境づくりは親の私たちが選ばなければ、子どもたちはこれらの影響を受ける一方です。 私たちは毎日、あふれる物の中から必要なものを選んで生きております。その選択の際に、手にしたものがどこでどのようにつくられてきたのかを気にかけているでしょうか。私たちの生活の中に有害物質はあふれています。それは目に見えるものもあれば、見えないものもあり、選べるものならば、それを避けて選びたいと思います。なぜなら、子どもは未来を担う存在です。その子どもたちが元気に健康でいられるためには、日々の小さな選択こそが大切なのではないでしょうか。(1)受動喫煙による健康被害について。当然ですが、子どもは大人より体が小さいので、例えば1日の呼吸量を1人当たりで比べると、子どもは大人の3分の2の量です。けれども、これを体重1キログラム当たりで比較すると、子どもは大人の2倍近くの化学物質を取り込んでいることになります。 厚労省の「なくそう!望まない受動喫煙」ウエブサイトを見ると、2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2020年4月1日より全面的に行われました。改正の趣旨、1は、望まない受動喫煙をなくす。2.受動喫煙による健康被害が大きい子ども、患者等に特に配慮する。3.施設の類型、場所ごとに対策を実施する。 受動喫煙を望まない者がそのような状況に置かれることのないようにすることを基本に、この望まない受動喫煙を防止するための取り組みは、マナーからルールへと変わります。実際、たばこの副流煙の影響で、早くから症状が出やすいのは呼吸器疾患です。気管支や肺の炎症、喘息などを起こしやすくなります。特に子どもや高齢者は影響を受けやすいので、受動喫煙を避ける必要があります。 町は、受動喫煙について、どのように考えており、対策はどうされますか。各施設の喫煙場所の現状と町長の見解をお尋ねいたします。 次に、(2)公共施設の除草剤散布について。世界保健機関の専門組織、国際がん研究機関が2015年3月下旬に発表した報告書では、ラウンドアップの主要成分のグリホサートには5段階ある発がん性分類リストのうち、上から2番目にリスクが高いカテゴリーに分類されました。広く使われている除草剤成分グリホサートは使用禁止や規制強化に踏み切る動きが、欧米やアジアで広がっています。けれども、日本は逆に規制を緩和しており、消費者の間で不安に感じている人が徐々にふえてきているのが現状です。 海外では危ないと言われている農薬の規制緩和に不安を募らせる消費者は多く、市民団体が独自にグリホサートの残留値を調べる取り組みも始まっています。5月21日にデトックス・プロジェクト・ジャパンが設立され、国会議員23人を含む28人のグリホサートの人体汚染の髪の毛の検査が行われました。それによると、何らかの農薬が検出された人が21人。グリホサートとその分解生成物であるAMPAが検出された人が19人で、グリホサートが定量限界以上検出された人が4人でした。現在、グリホサート成分はジェネリックとなり、さまざまな名前で販売され、農家だけでなく家庭園芸、駐車場、公園、河川、公共施設などで日常的に使われております。 今、公共施設に使用している除草剤が人体に与える影響をどのように認識していますか。公共施設の除草剤散布について、町長と教育長の見解をお尋ねいたします。 次に、資源循環型社会を目指すために。ごみの減量キーワードで、分ければ資源、混ぜればごみと言われます。1市4町の中で岡垣町のごみの量が少ないのは、これまでの行政の働きかけと町民の意識の高さのあらわれだと思います。岡垣町住民としてとても誇らしく思います。 先日、ごみの分別と細かく再資源化に取り組んでいる大木町“くるるん”の施設見学に行きました。話をされている職員の誇らしげな姿が印象的でした。岡垣町の現状を見ると、私たちもやっています。項目も多岐にわたって分別して資源回収をしています。けれど、1市4町の中で一番ごみの減量化ができていると安心するのではなく、もっと進めていくことが必要ではないでしょうか。 私たちが捨てているごみは、回収してもらえば目の前からなくなります。それはなくなったのではなく、次の処理に移されただけです。燃えるごみは、北九州に運ばれ燃やされます。燃やした後の灰は、エコタウンにある響灘の海に埋め立て処理されていると聞きました。また、燃えないごみの最終処分場は岡垣町の戸切にあります。あと10年、20年の埋め立ては大丈夫と聞きます。でもそれは永遠のものではなく、いつか満杯になります。私たちの子ども世代が大人になったときの課題になります。 これ以上、未来にツケを残さないために、ごみの減量化は進めていかなければならない課題だと思います。そこで岡垣町のごみの現状をお尋ねいたします。ごみの資源化の啓発について、また、出前講座の充実について、町長の見解をお尋ねいたします。 以上をこの場での質問とし、あとは質問席での質問といたしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 安里議員御質問の「1.子どもの健康と命を守るために (1)受動喫煙による健康被害について」に対してお答えします。 受動喫煙対策については、町では望まない受動喫煙を防止するための対策を進めており、本年3月の全員協議会に引き続き今議会の全員協議会で、さらなる対策について具体的に説明する予定としています。重複する部分もありますが、よろしくお願いします。 たばこが健康に与える影響は、喫煙者はもとより、受動喫煙によって喫煙しない人の健康にも被害を与え、特に子どもなど20歳未満の人、病気の人などは受動喫煙による健康影響が大きいとされています。 岡垣町では、健康増進計画の町民共通のスローガンである健康づくり10カ条の第5条に「タバコの与える害を理解し禁煙・分煙しよう」を定め、健康への被害についての正しい知識の普及・啓発に広報おかがきや健診結果説明会などの機会で努めるとともに、子どもへの健康被害を防ぐため、小中学校や保育所の敷地内を全面禁煙にしてきました。 国は、平成15年の健康増進法の施行以降、さまざまな受動喫煙対策を進めてきましたが、昨年7月に同法の一部を改正し、施設の種類ごとの対策を強化しました。施設は、学校や病院、児童福祉施設、役場庁舎などの第1種施設とそのほかの第2種施設に分けられ、原則的に第1種施設は本年7月から敷地内禁煙、第2種施設は来年4月から施設内禁煙となっています。また、喫煙場所を設置する場合は、喫煙場所の掲示が義務づけられています。 この改正に合わせ、本町では施設単位で望まない受動喫煙を防止するため、以前から行っていた小中学校や保育所などの敷地内全面禁煙を継続するとともに、庁舎においても本年7月から敷地内禁煙としました。その他の公共施設については施設内禁煙とし、現に屋外に設置している喫煙場所は移設や集約を行うこととしています。 町としては、望まない受動喫煙による健康被害をなくすため、今後も正しい知識の普及・啓発を継続して行います。 次に「(2)公共施設の除草剤散布について」に対してお答えします。 道路や公園の除草作業は、極力機械や人力による刈り払いを行っていますが、雑草が繁茂する時期になると刈り払いによる管理では間に合わないこともあり、多くの道路や公園を一様に管理するため必要最小限の範囲で除草剤の散布を行っています。 除草剤を散布している場所は、住宅が密集していない道路際や水路敷、公園や緑道を含め5カ所行っています。 除草剤については、ラウンドアップなどグリホサート系のもので農林水産省所管の農薬取締法に基づき、安全性を審査し、農薬登録され、製造、販売、使用が認められた製品を使用しています。人体への影響については、適切な濃度に希釈し使用すれば、害が生じることはないとの見解を国が示しています。一方で、グリホサートの安全性について、国で議論されていることは承知していますので、今後の動向について注視していきます。散布作業の際は、安全面を考慮し、事前にビラを配布するなど周知を行い、液剤が飛散しないように天候や風向きに注意しながら行っています。今後も、住民の皆さんが快適に安心して利用できるよう環境維持に努め、管理に当たり除草剤の散布時には、地域の方々への周知や注意喚起など安全面の配慮を行います。 次に「2.資源循環型社会を目指すために(1)ごみの減量化の啓発に向けて」に対してお答えします。 昨日の平山議員の一般質問に対する答弁と重複する部分がありますが、よろしくお願いします。 平成30年度、岡垣町から排出されたごみの量は8,792トンとなっています。1人当たりの年間排出量は278キログラムであり、共同処理を行っている遠賀・中間地域広域行政事務組合の構成市町の中では、ここ数年は最も少ない量で推移しています。 岡垣町のごみの84%、7,419トンは燃えるごみで、燃えるごみの約半分が生ごみです。その80%が水分であることから、ごみ減量化の取り組みの中でも生ごみの処理には特に力を入れており、水切りの徹底の周知や生ごみの堆肥化機材への補助のほか、各団体と連携してダンボールコンポストの利用講座を開催しています。 このほかにも資源化の取り組みとして、食品トレーやペットボトル、衣類や使用済み食用油の拠点回収を行っています。また、自治区や子ども会、スポーツ団体などが行う資源物回収を奨励し、新聞紙やダンボール、瓶・缶類などの回収量に応じて補助を行っています。 ごみの資源化や分別方法については、広域事務組合や町が作成したごみの分別ガイドブックを軸に周知・啓発を行っています。また、広報おかがきやホームページ、出前講座や環境問題講演会、まつり岡垣などのイベントなどを通して、ごみ減量化に向けたPRを行っているところです。 岡垣町を含む1市4町のごみは、北九州市に処理をお願いしており、どうしても処理できないガラスくずなどは戸切の最終処分場に埋め立てている状況です。ごみ処理の環境を良好な形で次世代に引き継ぐには、循環型社会を目指し、継続してごみの減量化に努めていく必要があります。そのためには、まずは住民一人一人の意識が重要であると認識していますので、今後も周知啓発に努めていきたいと考えます。 次に「(2)出前講座の充実について」に対してお答えします。 出前講座は、町がタイムリーに住民の皆さんにお伝えしたい内容をメニュー化し、皆さんが聞きたい・知りたいと思っていることに対して、町の職員等を講師として派遣する制度です。ごみ処理に関するメニューは2つあり、その目的は住民の皆さんにごみ処理の現状を理解していただき、ごみ減量化の意識を高めてもらうことです。出前講座の内容は柔軟に対応しますので、まずは担当課に相談していただければと思います。 ごみの減量化は、住民一人一人の協力がなければ進みません。今後も循環型社会づくりに向け、住民・事業者・行政が一体となって努めていきたいと考えています。 なお、「1.子どもの健康と命を守るために(2)公共施設の除草剤散布について」に対しては、教育長からも答弁させます。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 安里議員御質問の「1.子どもの健康と命を守るために(2)公共施設の除草剤散布について」に対してお答えします。 教育委員会が管理するグラウンドの除草作業は、体育協会に加盟している各連盟の会員約300人の方によりボランティアで草取りを行っていただいています。しかしながら、グラウンドは3施設あり、管理する範囲も非常に広く、雑草が繁茂する時期は、除草剤を使用しないと管理が追いつかないのが実情です。 このことから、シルバー人材センターや自治組織に委託し、除草剤を散布しています。回数は、各施設とも年2回程度で、その年の天候等により回数をふやすこともあります。散布は、ほとんどがシルバー人材センターに委託していますが、実施日の数日前に散布する旨の看板を設置し、当日には作業中の看板を設置するなど注意喚起しています。また、散布する日は終日グラウンドの利用予約が入らないように配慮しています。 続いて、小中学校についてですが、小中学校では、各校1名の校務員を配置しており、夏場には校内の除草作業にも対応しています。しかし、小中学校の敷地は広く、1人では十分に対応することが難しく、シルバー人材センターへ除草作業を委託したり、土曜日授業とあわせて保護者や地域の協力を受けたりしながら、各学校で敷地内の美化に努めています。それでも雑草が伸びる時期になると、除草作業が頻繁に必要で作業が追いつかないため、除草剤を使用しています。使用に当たっては、児童生徒が学校にいない時間帯や児童生徒が立ち入らない場所など、除草剤の影響が及ばないようにしています。 グラウンドや学校施設で使用している除草剤についても、町長の答弁にありましたように、農林水産省所管の農薬取締法に基づき、安全性を審査し、農薬登録され、製造、販売、使用が認められた製品を使用しております。 教育委員会としましても、今後も、住民の皆さんが安心して御利用いただけるよう環境維持に努め、管理に当たり除草剤の散布時には、利用者への周知による注意喚起など安全面の配慮をいたします。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) まずは、受動喫煙による健康被害から御質問します。 町の公共施設の喫煙場所は、誰がどのように決めているのでしょうか。教えていただけたらうれしいです。 ○議長(森山浩二君) 中山健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(中山朝雄君) 現在の喫煙場所でございますけれども、現在の喫煙場所を設置した当時は、受動喫煙防止対策といたしまして、施設内の禁煙のほうを始めさせていただいておりました。それで、屋外に喫煙場所を移しているところでございます。その喫煙場所につきましては、施設の管理担当課のほうが決めています。 なお、喫煙場所の位置については、喫煙者の利便性を考慮しまして、施設から近い屋根のある場所などに設置されたようでございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) そうしましたら、各施設の喫煙場所が出入り口のそばにあるということは認識されているということでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 中山健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(中山朝雄君) 現在の場所で、例えば中央公民館とか、あと武道館など、喫煙場所が出入り口の近くにあるということは認識はしております。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 夏に各施設を回って喫煙場所を見てまいりました。幾つか気になる、出入り口にあるというのはとても気になります。そして、扉があいたり閉まったりするたびに煙が室内に入ってくるというのはどうなのかなと思いますし、またそこを子どもたちが通るということを考えるときに、余り親としてうれしくないなと思いました。 そして、ある施設は、保育園のそばに喫煙場所が設けておられたりとか、それからグラウンドなんかはベンチの足元にたくさん缶が置いてあるんです。どうも、それはたばこの吸い殻を入れるために置いてあるようなんですが。中には、ごみも一緒に入っていて、吸い殻も入っているケースもあったりとかしますので、そういうことを知っておられたかどうかということをお尋ねしたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 中山健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(中山朝雄君) グラウンドの関係についてはちょっとそこまでは把握はしていなかったところはございますが、近くに保育所、それとかあとお子さんが利用される施設であるということは認識はしておりました。 それで、今回、来年4月からグラウンド及び公民館などは第2種施設というふうになってくるわけですけれども、そういう施設につきましては、後ほど全員協議会の中でも御説明をさせていただく予定とはしておりますけれども、喫煙場所を正面入り口から別の場所に移したりとか、そういった敷地の奥に移動させるようなことも現在そういうふうな検討をさせていただいているというところでございます。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 今、第2種施設の喫煙場所の移動を検討しているということでしたけれども、その1カ所、私が7月の頭に海開きのときに観光施設、北斗七星の施設を訪ねたとき、施設に入って、入り口を通って、海側の右手のほうに喫煙場所があったんです。7月の下旬にいろんな施設の喫煙場所を調査、確認をしていたときに、その場所が北斗七星の喫煙場所が駐車場の端っこのほうに動いていたんです。そのように施設を管理している方の範囲の中で移せるということをそのときに初めてわかりました。 なので、今まで喫煙場所を置いていた場所から移すということに対して、特に公民館などは使っている利用者の方に事前に周知ということは大切だと思うんですけれども、できれば、移せるところはなるべく早く移していただけたら、子を持つ親として本当にうれしいと思います。そして、グラウンドであったり、また武道館であったりというのは子どもたちが使います。やはりそういう場所は特に気をつけていただきたいと思います。グラウンドを使っている指導者の方たちは、自分も喫煙しているけれども、帰りはきちんとごみは処理して帰っていますというふうにおっしゃっていたので、本当にそのとおりにされて非常に気を使っていてくださるというのはわかりました。けれども、そこに缶が置いてあるということ、どこでも置いてあるということは非常に気になりますので、どうぞ検討をよろしくお願いいたします。早く移動できるところはそうしていただきたいと思います。 それでは、2番の公共施設の除草剤散布について移りたいと思います。 現在、除草剤を使用している場所を教えていただけますでしょうか。町長の答弁の中でもありましたけれども、町が管理している施設の中でどういったところで除草剤を利用しているか、教えてください。 ○議長(森山浩二君) 神谷生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(神谷昌宏君) 教育関係の施設では、総合グラウンド、松ヶ台グラウンド、ふれあいスポーツ広場、それから中央公民館のテニスコート、それから戸切の周辺地域スポーツ広場、それから各小中学校ということになっております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) そこで使われている除草剤というのは、答弁の中にあったようにラウンドアップ1つということでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 神谷生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(神谷昌宏君) ほとんどがラウンドアップでございます。ただ、芝生用の除草剤というのも使っております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 公園とか道路敷のほうは都市建設課のほうで管理をしております。ラウンドアップとコンパカレールという除草剤を使用しております。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) グリホサートを主成分としている除草剤、いろいろな問題を耳にするんですけれども、それを人体に優しいものに変えるということはいかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 町長の答弁の中にもございましたけれども、現在グリホサートが含まれている除草剤を散布しておりますが、適切な量に希釈して利用すれば国のほうは安全だという見解を示しております。効果とか、あと経費的な面も含めまして、一応そのほかの除草剤もいろいろ調査をさせていただいているところでございますけれども、適切に使えば今のグリホサートが入っているものでも安全ではないかと現段階では考えております。 ただ、今後の国の動向等をきちんと踏まえて、より安全なものがあるということであれば、そちらへの変更等も検討をしていきたいと考えております。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 情報は日々新しくなっておりますので、ぜひ動向を調べてというか、確認して、何かあれば速やかに対応していただきたいと思います。 そして、除草剤を使用するときでありますけれども、お知らせなどはどのようにされているでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 神谷生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(神谷昌宏君) 教育委員会の場合、ほとんどがシルバー人材センターに委託しているんですが、シルバー人材センターでは数日前から看板を立てまして、例えば8月5日に除草剤散布を行いますというような看板を施設の入り口に設置しまして、当日は教育委員会のほうも予約が入らないように配慮して、人が入らないように注意喚起をしておるということでございます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 公園等、都市建設課のほうが管理する施設につきましても、シルバー人材センターに委託している部分につきましては同じような対応をさせていただいております。 あと、自治区の区長さんあたりに除草剤が欲しいからということでお渡しすることもありますので、そのあたりはちょっと改めて事前の回覧とか地域のほうに行き渡るように事前の周知に努めていきたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 環境省で周知することは決められておりますので、ぜひ徹底して続けていただきたいと思います。特に、公園やグラウンドは子どもが使います。そして、口から入る毒というのは比較的体外に早く排出されるんですけれども、皮膚から吸収される毒というのは直接血管に入りますので、それが体の中を回ってなかなか外に出ていかないということもありますので、話が大げさというふうに言われてしまえばそうでありますが、子どもを持つ親としてはやはり健康で育ってほしいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  子どもの健康と命を守るということで受動喫煙また除草剤散布について質問させていただきましたけれども、町長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 受動喫煙もそれから除草剤も同じです。人にとって決して害のないものではないという基本的な考えは持っております。 受動喫煙にしても、やはりここにも吸われる方おられますけど、岡垣町の貴重な税金も1億7,000万円がたばこ税ということですけども。私は吸わないんですけど、吸う人がやはり自分のことだけやなくて、周りのことも考えて基本的には吸っていただきたいなと。基本的にはですよ。行政である町もやはり分煙法であるとかそういう法に基づいて最低限のそういった設備はしなきゃならないというふうに思っています。 それから、除草剤についても決して害のないものではないというように思います。ただ、今の状況の中では、雑草を除去するためにはやはり農業関係者であるとかさまざまな形で使わざるを得ないというところで使われているということがありますけども、これもやはり使う場所とかあるいは時、あるいは周辺の状況を十分考えて使うべきだというふうに思います。 その基本的な部分というのは、行政、町、ここが基本的に考え方をしっかりしておかないといけないというふうに思います。特に、子どもたちが関係する施設とかそういうところでは細心の注意を払って除草剤をできるだけ少なく使うと、やむを得ず使うときには周辺あるいは時期、そういったものを適切に判断しながら使うということが大事であろうというふうに思います。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) そのように考えてくださっていること、本当に聞いて安心しました。これからもどうぞ子どもたちの安全のためによろしくお願いいたします。 続いて、ごみの減量化の啓発に向けて御質問したいと思います。 ごみの量が減っているというふうに伺いましたけれども、考えるところ、人口減少が要因ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 直近の5年間で申しますと、人口は745人減っております。当然、人口が減った分のごみの量というのは減るというふうに考えております。 この人口によって減るごみの量を平均的なごみの量で試算いたしますと、約210トン程度になります。この5年間に実際減ったごみの量が546トンございますので、比率で申しますと約4割程度が人口減少に伴うごみの減少、6割程度はその他の要因ということになろうかと思います。 その他の要因としては、ごみの減量化に対します住民の意識が大きく影響しているものと考えます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 町長の答弁の中に、燃えるごみの半分が生ごみで、そしてその生ごみの80%が水分というふうにあります。ごみの減量化を目指していくときに、生ごみの水切りというのは非常に大切だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 議員がおっしゃるとおり、生ごみの水分量が80%ということを考えますと、水切りをしていただく効果が非常に大きいと考えます。したがって、住民の皆さんには、引き続き水切りの協力のお願いを行ってまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 水切りをするとどれぐらい減量できると想像しますか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 済みません、仮定の話で申し上げますと、生ごみの水分量を10%程度減らしていただきますと、ごみの量が296トン程度削減されます。例えば、各家庭で毎日大さじ2杯分、約10グラムぐらい絞っていただくだけでも、年間で試算いたしますと150トン程度の削減につながるものと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) すごいなと思います。ぎゅっと絞って大さじ2杯、毎日それを減らすだけで150トンの削減、私たちはトン2万円でごみを処理していますので、それを単純計算すると300万ぐらいでしょうか、単純計算で、出さなくていいお金になるということを思うと、やはり私たちはもう少しそこを周知徹底、水一絞り、本当に捨てる前に一絞り、それからビニールに生ごみを入れていたらちょっと端っこを切って水を流してから捨てる、そういう本当に小さな気遣いで私たちの払う分が減る、税金を少しでも使わないで済むということは、やはり伝えていくことが大切だと思います。 ユーチューブ、いろいろな情報が配信されているんですけれども、あるところでは職員の方が水切りを楽しそうに紹介しているんです。これから水を切りますと言って、にこやかに、僕はこういう方法で水を切っていますとか、こういう方法もありますという配信をされているんです。私たちもいろいろな手段を使って伝えていくということ大切だと思います。いかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 現在、水切りについては広報等、皆さんにもごらんいただける範囲で周知を図っておりますけれども、知っていただく機会が多ければ多いほどいいと思いますので、いろんな媒体の利用も考えてまいりたいというふうに思います。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 最初の質問の中で、ごみの量が以前より減ったというので、4割が人口減、そして6割が別の要因ということでした。それは、資源回収が進んだからというふうに思うんですけれども。 各自治区で資源回収を行っておりますけれども、回収量はどれぐらいになりますか。そして、過去と比較してどうでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 平成30年度は76団体に廃品回収を行っていただきまして、720トンの回収を行っております。5年前、平成26年度と比較いたしますと、26年度は70団体が1,039トンの廃品を回収していただいておりますので、団体数としては6団体ふえておりますけれども、回収量は319トン減っている状況でございます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 資源回収を始めたときよりも今のほうが団体数がふえ、回収量が減っているという、その要因は何でしょうか。何だと思われますか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 町が行っております資源回収は今申し上げたとおりですけれども、町が把握していない団体、それから民間事業者が実施している回収もございますので、そういう場所に出していただいているということも考えられます。 例えば岡垣中学校の横に青い回収ボックスがございます。また、大型スーパーが行なっている回収拠点などもございますので、そういうところに買い物ついでとかでお出しいただいているケースもあるというふうに認識をしております。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) そうしますと、地域の資源回収に出さずに民間企業の回収ボックスに捨てに行っている、利用している方がふえてきているということでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 各団体が住民の皆さんにお知らせして回収している部分もあろうかと思いますけれども、皆さん、先ほど申しましたように買い物ついでとか学校に送るついでとかで、家の中に非常にたまれば持っていっているケースもあるというふうに思います。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) そうしましたら、町のリサイクル拠点があってもいいのではないかと思います。そうしましたら、そのリサイクル拠点があったらそこに何かのついでに出しに行く、そして今の地域の資源回収の大きな減少にもつながらないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 現在、食品トレーそれからペットボトル、乾電池、それから使用済み小型家電などのほか、衣類や使用済みの食用油の回収というのを拠点で行っておりますけれども、その他の回収に取り組む場合につきましては、既に先ほども申しました民間企業で地域との関係があると思いますので、当面はいろんな課題があって難しいのではないかというふうに、今よりふやすのは難しいのではないかというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) ごみの減量化というのは、町の財政にもそして私たちの各家庭のお財布にも優しい取り組みだと思いますので、ぜひさらに強化して、そしてこれが岡垣町の特色になったらいいなと私は考えています。ごみだけどごみじゃない、再資源化に回していく意識をさらに住んでいる私たちも心がけていくことによって、よいまちづくりができるのではないかと思いますので、ぜひ続けて働きかけていただきたいと思います。 そして、次に出前講座の充実についてお話ししたいと思いますが、先日、こちらの町の用意されている出前講座を利用しまして、岡垣町のごみの現状とそしてリサイクルプラザの施設見学をさせていただきました。参加した方々の感想が、現状が聞けて、そして現場を見れたことによって非常によかったし、それから毎日の生活の中でごみを捨てるときに気をつけようと思ったという意見が非常に多かったんです。子どもたちにもとてもわかりやすくて、そして子どもたちも捨てるときに意識してごみを捨てるようになっています。 現在用意されているごみの出前講座を組み合わせていくことというのは、可能でしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 町長の答弁の中にも、ごみのメニューは出前講座は2つあるということで申し上げましたけれども、このメニューの目的に合致すれば組み合わせて実施することは可能ですし、その他に住民の皆さん伺いたいことがあれば担当課に直接御相談いただければ、その他のメニューでもお話しすることは可能だというふうに考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) その職員の方のお話とそれから現場を見る。そこのリサイクルプラザでプラごみの仕分けをされている方たち、狭い、ある仕切られた空間の中で4名の方が運ばれてきたプラごみを仕分けしているんですけれども、その4人は30分ごとに立ち位置をローテーションしていくんですね。2時間したら休憩をする。それだけ集中力が必要で大変だそうです。私たちは、ごみを捨てるとき、少しでもきれいにと思ってプラごみをわざわざスーパーの袋に入れて口を閉めて捨てる。でも、それは現場に行くと一個一個カッターで裂かないといけないんです。私たちが使っているプラごみというのは、ちょっとした衝撃で割けるよう裂けやすくなっています。私たちがお金で買って使っているプラごみに直接入れる、そしてそれを現場に持っていくと、ちょっとした力で破けるので中に入っている物が仕分けしやすくなるんです。でも、プラごみにあえて包むことによって一手間二手間がかかります。そういう現状を聞いたときに、聞いた側としては捨てるときに次心がけよう、気をつけようというふうに意識が変わります。それと同時に、岡垣町のごみはこれぐらい、そしてその燃えるごみの半分が生ごみで、その80%が水と聞いたら、水ってごみなんだ、そしてそこにもお金を払っている、それはちょっともったいないよねというふうに参加している方たちの声もありました。なので、ぜひ出前講座がより使いやすく、そして実りの多い学びとなるように、町の皆さんが使いやすいものにしていただきたいと思います。 最後に町長にお尋ねしたいと思いますが、ごみの減量化というのは本当に私たちにとって大切な課題、取り組みだと思います。町長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) ごみの問題、生ごみそれから産業廃棄物等ありますけども、基本的には生ごみも全て資源化できる、プラごみも含め、そうしたものも再生可能だというふうに思います。 先ほど壇上で安里議員言われたように、戸切の処分場もあと20年、基本的には20年ぐらいはもつだろうと。しかし、そこに埋めるごみの量が少なければ30年、40年というふうに延びていくわけですから、やはり町民一人一人がそのことを考えて、まずは生ごみを極力水切りをするとか、小さな心がけで半分まではいくと思うんです。そういう努力をまずしていく、そのために町が啓発をしていくということ大事だろうというふうに思いますし、また戸切の処分場に埋めなきゃならないごみについても、極力リサイクルに回すとか、それを一人一人が心がけて、せっかくある埋立地を延命化する。その間にそういった施設が必要のないような社会にしていくということが大事じゃないかなと。 少なくとも、次の世代には、生ごみを燃やすとかあるいはそういった産業廃棄物を埋めなきゃならないということじゃなくて、その前に再生できるようなそういった社会を構築するということが大事だろうというふうに思いますし、まずは町民一人一人に、皆さん方が生ごみとそういったリサイクルできる物をできるだけ細かく分別するということは大事なことでしょうけども、なかなかそこまでいかないというのが実態がありますから、まずはできるところからやっていただく。そのために町があらゆる機会を通して、出前講座もそうです。いろんなイベントのたびにも水切り器をちょっと無料で配布するとか、そういったことも必要ではないかなというふうに思っております。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 循環型社会を目指すというふうに町長も言っておられました。本当にそうなったらすばらしいなと思います。少しでも私たちが出している物はリサイクルされていくように、ごみとして処分される物が少しでも減るように、ぜひ啓発をよろしくお願いいたします。また、住んでいる私たち自身も、口伝えでそのように働きかけていきたいと考えます。 これで質問を終わりにいたします。ありがとうございます。 ○議長(森山浩二君) 以上で、8番、安里雅恵議員の一般質問は終わりました。………………………………………………………………………………
    ○議長(森山浩二君) ここで、しばらく休憩します。 なお、再開は、午後1時30分の予定とします。午前11時48分休憩………………………………………………………………………………午後1時30分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 4番、曽宮良壽議員の発言を許します。4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 4番、曽宮良壽。令和元年度岡垣町議会9月定例会一般質問を行います。 インプット、アウトプットということから話を始めます。子どもたちが集まって食事をする。ともにする機会があって、その場で父親である私に、指摘、説教をします。お父さんはインプットはすごいが、アウトプットが下手やと。うまいことを言うなと感心して、完全に納得させられて、感謝するばかりです。生まれて70年のインプットがたまっている、そのことを改めて自覚し、いわゆるプレゼンの仕方をインプットされてない私たち世代の共通する点を自覚する場として、おもしろく思ってもいます。ちゃぶ台返しはもちろんしませんが、少し言いわけがましく、言わずに言いわけを心の中でします。それは、生まれ育った環境が全く違う。家には当たり前に牛がいて、わらを寝床にし、刈り取った草を餌にし、その牛が田んぼを耕す。寝床のわらは良質の有機肥料として。同じ屋敷内に井戸があって、それを飲んで、それを冷蔵庫がわりにスイカを冷やし、炊事場にはハエとり紙がぶら下がって、隣に住んでいたいとこは、食中毒で幼くして亡くなりました。私たちの家の手伝いは当たり前で、五右衛門風呂に井戸からポンプで水を上げて、バケツで運んで、山で集めた焚物をくべて風呂を沸かす。電気がとまり、ガスがとまり、水がとまって、寝るところがなくて、それに対処できる私は当節我が家、我が町では無用の長物でしょうが、別府のスーパーボランティアは私よりもっとインプットが多くて、佐賀の被災地でアウトプットされて大活躍です。いざとなったらアウトプットを見せてやるわいと思っております。 屋根瓦の下のスズメの卵を、はしごで上ってそれを奪って、缶づめの空き缶に水を入れて、枝を燃やしてゆで卵にして食べたインプットがあります。 町長、教育長を除いたこの場の執行部の皆さんは、私より10歳以上、年の違いがあって、へー、それは、でしょうから、わかりやすくプレゼンしましょう。 ゴルフをしなくなって何年になるか覚えませんが、今、そのクラブは畑の野菜の支柱に変身しています。教本を読んで、フォームはどうたらこうたら、インプットの努力をしました。アウトプットは全くです。ある日のインプットで、いいトレビノの話を知りました。かけゴルフ、かけないと勝負に強くなれない。勝つゴルフ、飯を食うために毎日コースで相手を探して金をかけて玉を打つ。1打が全て飯につながる。このインプットでゴルフはしなくなりました。かけゴルフは御法度ですから。しなくなった理由のもう一つのは、一日まるっきり時間を使うからです。いいトレビノになれないからということもその理由の一つです。 古賀のゴルフ場の会員権が一時1億円、玄海のそれが3,000万円という時代がありましたが、今のそれがどうなのか全く関心がありません。玄海、糸島芥屋のゴルフ場の松枯れには関心がありますが、ゴルフときょうの土地の話はつながります。 ポツンと一軒家というテレビの番組があるのを御存じでしょうか。正確な番組名は知りませんが、見ようと意図して見るわけでもなく、また、たまに見ることがあります。結構その番組は楽しませてくれます。一応、車の行ける、電気が使えて生活ができる環境が整っている一軒家を、今や当たり前のツールになったグーグルアースで探って訪問取材し、映像と音声を時間内に編集して、何を私たちに伝えたいのかわかりませんが、その視聴率に私もほんの一部貢献しているのかと思わせる、NHK大河ドラマよりもおもしろいエンターテインメントではあります。 妻は、やらせの部分もあるんじゃない。道がある。こんなところにまで電気が来てる。買い物はどうするんやろ。子どもは。郵便やら宅配やら大ごとやろねと、即物的に現場感覚ありありの言葉をつぶやきます。 あまのじゃくで宇宙人を自認している私は、編集すること自体がやらせの一部じゃん。道のないところには、取材する側も行かない、行けないよ。電気は、多分法律で送電する義務がある。自給自足が原則で必要なものは、週1で麓まで買い出し。子どもは、通学ほか考えたら、いてもここには住まんだろ。郵便・宅配、ここだけ届けんちゅうことにはなりませんと思いながら、口には出しません。一言出すと議論ではなくて、口論になりますから。これを忘れて時々やってしまいます。どうしてでしょうか。多分、私の至らなさのせいでしょう。 他に、ポツンと一軒家は都市・都会の中にもたくさんあるのに、空き家もそう、近所付き合いのない家もそう、ポツンとでないだけ、グーグルアースで見つけられないだけ。20年後には確実に……、申しません。 なんでそうなった。国の高度経済成長政策の結果であり、人間が生きて行く上での価値観の大きな転換なしにはポツンとは、これからも拡大し地方の過疎化はとまらないと思っています。 出てくる人、出演者でなく一軒家の主たちの語る言葉の潔さ、立ち居振る舞いの美しさ、いい顔していませんか。ギャラや制作費は……、申しません。いろいろ思いますが、その場では言葉に出しません。 アメリカ合衆国にはポツンと一軒家がたくさんあると思っています。中学生のころだったでしょう、ジャイアンツというハリウッド映画を見ました。テキサスの牧場主一家の30年余りを描いた小説をドラマ化したものと思います。その牧場には汽車の駅があって、その駅から車でかなり走って自分の屋敷に。これもグーグルアース的にはテキサスのポツンと一軒家です。牧場主家族、その家で働く執事ほかハウスキーパー、牧童たち。その一人である牧童のジェームズ・ディーン扮するジェット・リンクが分けてもらった土地で石油を掘り当てるところはいかにもアメリカ的です。一躍大金持ち、つられて牧場主も牛飼いより石油掘りに転換して大金持ちに。なにしろ牧場は広大ですから。 砂漠のど真ん中、ラスベガスもポツンと一軒家から始まったんではないかと思います。人間の欲が今のラスベガスをつくってきた。 ニューヨークの北東部ロングアイランドをグーグルアースでサーフィンすると、いわゆる富裕層の屋敷がポツンと一軒家的にあっちこっちにあることが確認されます。プールがあって、テニスコートがあって、ゴルフができて、おまけにヘリポートまで敷地の中にある。ポツンと一軒家は、多分アメリカでは成り立たない番組であろうことがわかると思います。 何気なしに見ているテレビの番組が私たちに示しているのは、一体何でしょうか。こういう生き方もある、こんなに地方の中の地方は過疎化が進んでいる、人口が減るとはこういうことなんだ等いろいろ想像しますが、受け取る側の感性がそれを決めるので、番組そのものが難しい主義主張をしない形でつくられているからで、多分その主義主張につき合うのはくたびれるからで、あなたの感性で楽しんでよということでしょう。 先の6月定例会のこの場で、熊本県芦北の溝口氏の土地家屋を登記費用のみで実質無償で自分のものにした、自分の名義になった、させられた話を披露しました。先日、竹炭はいつ焼くのか問い合わせるつもりで電話をしました。当方へのビワの手伝いのお返しに、炭焼作業の手伝いに泊まりで行くつもりでしたが、今、炭窯が使えない状態で、その修理が先なんです。とのことでした。じゃあ、その修理の手児ぐらいは建築屋だけん、できるばい。竹はいつ切ると、いつがよかとね。と聞きますと、10月が一番いいと。じゃあ、その時期にでもと今は考えています。 ついでに彼に報告しました。ビワの産地である愛媛県伊予市唐川に視察に行ったこと、樹齢千年のオリーブの樹を小豆島に見に行ったこと、紹介してもらった季刊誌かがり火を通じて、かがり火仲間の永田氏に会って、小豆島の土庄町豊島に泊まり、案内してもらったこと。また10月中旬に内山節氏の講演が予定されている、かがり火のフォーラムに東京まで行く予定など話し、再会を約して電話を切りました。縁とは不思議で、全てがつながっていると改めて思ったところです。 ここでなぜ溝口氏か。彼が相続させると子や孫が迷惑する芦北の高岡という過疎化の進んだ地域の、家屋敷と畑を登記費用まで出して引き受けたところに、まさに今回のテーマの登場人物に最もふさわしいと思ったからです。6月定例会に登場してもらったのは、今回の伏線でした。子どものいない彼が、自分の名義にして登記費用を負担して固定資産税を払い、若干国保税に影響するのかしないのか、管理をしなければならなくなる、資産価値は下がることはあっても上がることのないこれからを考えると、何が彼をそうさせたのか、次の機会に聞いてみたい気がします。自分でもわからんと言うかもしれません。 今回の質問をまとめるに当たって、司馬遼太郎さんの、土地と日本人についての嘆きを思い出して、書棚から引きずり出して改めて読みました。その主張は、土地はというより地面は公のものであって、換金すべからず。このままでは日本と日本人は崩れてしまう。予言めいていますが、日本のバブル崩壊前の晩年のかなり長い間、嘆きながら、心ある人に訴え続け、主張しています。 住専問題、アメリカのリーマンは、司馬遼太郎さんが1996年の2月に亡くなる前と亡くなった後のことです。亡くなって20年以上がたちますが、その嘆きが聞き入れられたとは思えません。世界中が不動産屋化をさらに進めている中で、司馬さんの主張は化石化して、地面を金銭で計ることをやめようとしていません。地面を負の遺産と言ったり、所有していれば将来金をさらに生むと言って、対馬や北海道の地面が外国資本に金を対価に売られたりしています。今になって司馬さんの見識を認めざるを得なくなっていませんでしょうか。おかしくなってしまっている自分の土地観・地面観を痛感します。今の時代の公がひどい目にあっている根本が、法や制度でなく、それにかかわる精神・思想によるものから来るとの司馬さんの予言と受けとめています。 町長に質問します。1.岡垣町の土地問題道路課題について、(1)空き地・空き家・狭小路の把握と管理について、意図するところを述べます。私の近隣を例にとって。町長が日常暮らしている波津と同じように、我が家の周りを見渡しても、近年空き地と空き家がふえてきて気になります。平成7年に出火して立ち退いた方の土地は空き地です。家庭菜園になって現況畑です。基準法上の接道をしていませんから、再建築はかないません。地目は多分今も宅地で、6月の町長答弁にあるように、個別の状況は補正した上で評価額を算定し、地方税法に基づき適正に課税されていると思います。 相続税はどうなのか、町にとっては税収、地主、相続者にとっては課税負担、家庭菜園耕作者はいつまでそれを続けられるのか。続けられなくなって後の管理は地主の負担。持っているがゆえのマイナス。そういう空き地が何件かあります。それらには確認申請しても建築許可がおりないでしょう。また、狭小路には水道管・下水管が埋設されています。この維持管理は、基本町の責務でしょう。さらにこの狭小路の関係周辺では、私の把握する範囲では3軒が、空き家の状態です。解体する費用、税、その後の管理等で相続したくない、地面の所有権利者でありたくないと思うのは今の世の当たり前。さらに空き地、空き家の中で、地域住民から区長を通じて、立木や雑草の放置等に対する処理の要請・要望が多く寄せられていませんでしょうか。町全体のそれらの権利の把握とその管理の状況をお答えください。 個別には、駅南開発にかかわる山林の権利関係の把握。うさぎ坂55開発時に埋められた池の水利の権利関係の現況はどうなのか。西山田・南山田間の猿田池の周辺含めて、権利関係、その管理。高陽旧炭住跡地の道と土地の権利関係についてもお答えいただきたいのですが、時間の関係で所管からこの議会中に確認したいと思っています。 山田道、JA斎場の道路を挟んだ所有者不明の土地に立つ建物の倒壊を受けて、町が代執行で取り壊しをした案件の将来はどうなるのか。税の滞納・欠損処分とあわせて、別の場で質疑をしたいと思います。 (2)町の国土利用計画の運用の現状についてお尋ねします。私の手元には町の国土利用計画が、多分冊子でしょうが手元にはありません。町のホームページでも探すことがかないません。県では審議会があって、県の土地利用基本計画の変更がホームページにアップされており、この計画に基づいて当町でも運用されていると推測します。 開発行為を面積を基準に法のもと許認可するとの解釈をしていますが、どのような運用を現状町ではしているのかお尋ねします。(3)建築基準法上の道路要件を満たさない宅地の町の今後の対策は。いわゆるセットバックの手法を用いてみなし道路とする。また、民法上、袋地通行権のもと、他者の私有地利用を前提に建物が建つ、増築ができるということで、既得権の中で潜在的空き家・空き地の増加が予測されます。町としては対策はかなりハードルが高いと思われますがお答えください。(4)土地(山林・農地・宅地)の負の遺産化について。先代あるいは先祖が維持し管理してきた地面を、負の遺産と言わしめる国の制度設計は多分行き詰まって、司馬さんが言うように坪10万円の土地に1本7円のネギを育てながら、その地面が40万円になるのを待って売却処分し、その地に集合住宅が建ち、たくさんの人が集まって都市ができている。銀座の1等地が坪1億5,000万円の価格で取引され、そこで提供される物品やサービスは途方もない値段でないと釣り合わないにもかかわらず、金融面では融資を生み、お金が回るという不思議を、不思議と思わなくなった私たちのそうでない地面を持つ地方では、やはり負の遺産はふえ続けるでしょう。先述の溝口氏は、であればこそ、それを使う私が引き受けようと思ったのかどうか。町長の所見をお尋ねします。(5)不動産現物の寄附対応について。現在どこの自治体も、いわゆるかける費用に対して得る益が少ないことを理由に、寄附を原則断っている現状があります。企業でない自治体は利益を度外視して、住民福祉の向上を図るということもあります。同じ寄附なら金でくれです。既に地方では場所によりますが、負の遺産化した地面は受け取りません。相続したくない負の資産を自治体に寄附したい、押しつけたい人はさらにふえ、相続する人はさらにいなくなるでしょう。 新しい哲学、実は新しくも何ともないんですが、思想を立て、知恵を出し、本来の地面は公のものという本来の姿を思い出す時期かと思いますがどうでしょう。 (6)所有者不明土地対策で、全国町村長会の動きと、それに対する国の動きの現状はどうなのかお尋ねします。 ネットで調べればわかることでしょうが、どうもその対応は、東日本大震災後、また諸災害後に自治体が事業に取り組む際、余りにも多くの所有者不明の土地が復興事業の妨げになっているところからではないか、年限を限って公共事業に対応することを目的で収用法を拡大する手法と見受けられるがどうでしょうか。お尋ねします。 町長の答弁、この場でのやり取りがお互い共感できるものになることを期待するものです。いわゆる立派な答弁、落ち度のない答えはいりませんし、明解であることも決め手を迫るつもりもありません。あとは質問席から行います。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 曽宮議員御質問の「1.岡垣町の土地問題・道路課題について(1)空地・空家・狭小路の権利の把握と管理について」に対してお答えします。 曽宮議員が御指摘される空地等の権利の把握については、町では法務局からの登記情報に基づく固定資産税の賦課や納税管理にかかる内容をもとに所有者を把握しています。 これらの土地や家屋は、所有者の死亡等ののちに相続登記を行っている場合は正確な権利の把握が可能ですが、相続未登記の場合は、相続人が特定できないなど、町として正確な権利の把握ができていない物件もあると認識しています。 また、空き地や空き家等の管理については、所有者個人の責任で、樹木伐採や雑草除去などを行うことが原則ですが、管理が不十分で地域に迷惑をかけているような場合は、町から所有者に対して指導を行っています。 しかし、住民基本台帳や登記の情報をもとに所有者に対して連絡をしても、亡くなっている、登記上の住所にいないなどの理由で文書が戻ってくることがあり、町としてもその対応に苦慮しているところです。 これらの課題の解決については、相続登記を確実に行っていただき、所有者を明確化することが前提であるため、町としては、さまざまな機会を通して、相続登記の促進についての啓発を行い、身近な相談窓口としての役割を果たしていきたいと考えています。 次に「(2)町の国土利用計画の運用の現状について」に対してお答えします。 国土利用計画は、国土利用計画法に規定されている公共の福祉を優先させ、自然環境の保全を図りつつ、地域の自然的、社会的、経済的、文化的条件に配慮して、健康で文化的な生活環境の確保と国土の均衡ある発展を図るという基本理念に基づき、国、都道府県、市町村がそれぞれの区域について定める国土の利用に関する基本的かつ総合的な長期計画です。 岡垣町では、昭和63年9月に国土利用計画を策定し、町土の均衡ある発展を目指すため、自然環境の保全、レクリエーションゾーンの整備、機能性豊かな都市づくりの3点の基本的な考え方のもと、土地の利用区分別の方向性や地域別の措置などを定め、運用を行ってきました。 そして、この計画は目標年次を平成7年度としていたことから、その後の土地利用に関しては、町の最上位計画である総合計画や都市計画マスタープランにおいて、目指すべき方向性を定め、まちづくりを進めてきました。 また、開発行為については、都市計画法、県条例、町の開発指導要綱に基づいて面積を基準とした区分を行っており、3,000平方メートル以上の開発行為は県の許可を必要とし、3,000平方メートル未満の場合は町が協議指導を行っています。 次に「(3)建築基準法上の道路要件を満たさない宅地について町の今後の対策は」に対してお答えします。 建築基準法は、昭和25年に施行されていますが、具体的な事務の取り扱いを定めた要綱は昭和49年から運用が始まりました。 それ以前の建築物については、幅4メートル以上の道路に敷地が2メートル以上接地していなければならない接道義務を果たしていないものがあるため、現行法規では建てかえができない住宅となり、空き家や空き地になっている物件も増加しつつあります。 既に家が立ち並んでいる団地内などでは、無道路地や袋地、旗竿地など形状が特殊な土地がありますが、これらの土地の道路幅員を確保するためには、隣接する個人に道路用地を提供していただく必要があります。 しかし、その確保は個人間の協議に委ねられており、町として有効な対策が見当たらない現状です。 次に「(4)土地(山林・農地・宅地)の負の遺産化について(5)不動産現物の寄附対応について」に対しては、関連がありますのであわせてお答えします。 人口減少や高齢化の進展に伴う土地利用ニーズの低下などを背景に、登記簿など公簿情報を参照しても所有者が直ちに判明しない、判明しても所有者に連絡がつかない土地、いわゆる所有者不明土地が全国的に増加しています。 町内においても、相続登記がされないまま放置され、所有者不明になっている土地が存在していることは認識しています。 その原因の一つには、相続しても土地の維持管理が困難、固定資産税など継続的なコストが発生するなどの理由で、土地を所有することが負担になってしまうことが考えられます。このような土地は、全国でも、本町においても、今後もふえていくと思います。 さらに、岡垣町における土地の価格は、海老津駅周辺部や一部住宅地を除くと下落傾向が続いています。そのため、自分の所有する土地を町に寄附したいとの申し出を受けることがあります。その場合は、町としても将来にわたって土地の管理が必要となることから、公共事業での活用が見込まれる場合に限って寄附を受納しています。 次に「(6)所有者不明土地対策で全国町村会の動きとそれに対する国の動きの現状は」に対してお答えします。 先ほど述べました所有者不明土地を公共用地として取得するに当たっては、土地の所有者の調査に多大な時間や費用を要する上、調査の結果、所有者が判明しなかった場合には、その土地を利用するための手続に相当な労力を要することになります。 そのため全国町村会では、平成25年度から、地域住民が生活していく上で不可欠な公共用地として取得する場合には、簡略な手続で処理できるように法的整備を検討することを、国に対して要望してきました。 その結果、平成30年6月に所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法が制定され、今年6月に全面施行されました。この特別措置法で、公共事業における収用手続の合理化・円滑化が図られるとともに、地域福利増進事業における利用権の設定などの仕組みが構築されました。 さらに、全国町村会では、所有者不明土地が今後一層増加することが見込まれることから、その発生を予防するための仕組み、放棄された土地の管理責任の所在等、土地所有のあり方等の検討を早急に行うよう平成30年11月に国へ要望しています。この要望を受け、国は法制審議会へ諮問し、現在、相続時の不動産登記の義務化や土地所有権の放棄を認める制度の創設、遺産分割の期間制限設定などが検討されています。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 町長からお答えをいただきましたが、国は一体何しよんかねと多分町長が思われていると思います。違いますか。一体国は何しよんかね、国会議員は何しよんかねと思いますけど、町長、どうでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 私もそう思います。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 町長がこうしたいと言ったって、小殿といつか言われたことがある。大殿たちは、何しようんかねと、外国ばっかり行って、外国とけんかしたりもしようけど、一体国は何を考えとんかね、地方のことをと、もうこのごろ絶望的になりますね。地方がこれだけ再生がどうだとか都合のいいこと言って、そのことを町長に言ったって、だけど町長とそこのところは共感できたと思います。それがないと、私も汗かきたいと思ってもかきようがないんで。 インプットのところで、私も24年間ちょっと議員しています。その前もあります。この前の水害で佐賀の大町町ですか、油が出てきて田畑が被害に遭ったという。これ、町長に聞くつもりはありません。率直な私の感想として、あれって企業の責任なの、行政の責任なの、国の責任なのというて、きのうも広渡議員と話をしたんですけど、誰があれ後始末するんやろうかと、税金でする以外ないんじゃないかなと思いながら。 先ほど油の話出しました。ジェット・リンクが石油を掘り当ててと、一晩にして成金ですよ、油の成金。私も小学校のころから映画が好きで、特に洋画を一生懸命見ていましたけど、1970年代の初めのころ、スター・ウォーズというのがあって、今でもつくられていますけど。そのスター・ウォーズの中で、R2-D2いうロボットとC-3POというのかな、ロボットが出てきます。それが、今、AI、あの映画に出てくるロボットはAIがもう既に入っています。本当は人間が入っているんですけど。 このごろドローンを飛ばすのをよく見ます。あのドローンに機関銃積んで走らせて、例えばAならAという人を狙えというふうに設定してやったら、もう百発百中ですね。意思がないロボット、ドローンが殺人鬼になると。将来を70年代の初めにこのスター・ウォーズでは、おおっというふうに思わせる、未来を想像させる。 あと、もう一つ、激突!という映画ある。これ、皆さん御存じないと思います。1971年にスピルバーグがテレビのためにつくった映画です。これは、主人公が一番最後に足だけ出てきます。すごい映画をこの監督がつくるんやなと。この映画の激突!という映画のテーマはあおり運転です。もう知る人しか知りません。この中で何人の方が御存じか知りませんけど。 それから、ゴッドファーザー、これは50年前です。50年前にパートワンが出て、時々私も見ます。政治のありようとその裏の経済それから裏社会のありようとかという、時々見たら本当参考になります。 アメリカを知る上で、アメリカという国を、合衆国という国を知る上で最も参考になるなと思っています。トランプもこれ見たら理解できます。それが、映画の中からのインプットです。 この場でも私お話ししたことがあると思うけど、2014年ですか、今から5年前にボストン、ニューヨークに行ってきました。1人で。そこで、ボストンもニューヨークも都市計画がおくれとるなと、老朽化した建物が多いなということを感じて、今、ニュージーランドに住んどる弟にそのことをストレートに話しました。もう鉄道もそれからあらゆるインフラがもう老朽化が進んで、これはもう将来ないばいと弟に話をしたら、それは当たり前と、何でかと思うなという、わからんて、あれだけ軍備に金かけとったらインフラやら手が回るもんかと、弟は言いました。なるほどなと思いました。 トランプさんの今のやり方も同じなんです。まず、都市計画とか考えないですよ。もうトランプさんの頭の中は、次の大統領選挙しかないんです。計画なんてないです。アメリカをこうしようああしようなんて計画ないんです。 幸いに、うちはマスタープランがあったり、そういうのをインプットして、ここで少しアウトプットをしていますけど、国の違いとか町の違いとか、そういう部分では、たくさん70年間生きてきたらインプットをたくさんしています。そういう発想で物事が見れるというか。 だから、土地の問題についても先ほど言いましたけど、古賀のゴルフ場が何で1億円なのちいうて、何で1億円やって、今それは幾らか知りません。玄海が3,000万円。古賀が1億円やから玄海が3,000万円で、何で1億円かというと、古賀のゴルフ場の周りは住宅地です。当時の住宅の値段であそこを、もしもゴルフがだめになって開発しても土地として売れるからなんです。だから1億円になった。だから、会員権が1億円になってと。それの波及で、玄海が3,000万円になって、同時に、チサンが幾ら、国際が幾らというていうふうに。幸い、僕は金がなかったんで買いませんでしたしね。 本題にちょっと入りたいと思います。1番目、町長がやっぱり固定資産税をもう取りたいと思っても、相続がはっきりしていないからと。銀座の坪当たり1億5,000万円の土地ならみんな争って登記します。だけど、そういう場合はその土地に値打ちがなくなったと判断しているからだというふうに私は思います。 そういうところで、町長の考えがどうなのかなと。ここにも若干書いていますけど、相続を促進したいと、啓発もしたいと言っていますけど、実態としてはしたがらないというのがあります。なぜなのかというところで、町長のお考えをお尋ねします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 何でみんな相続しないのかということでしょうけども、それぞれいろんな事情があるというように思います。その事情でも非常に資産価値の高いものであれば、兄弟、相続する人が何人いても、やはりそこの話し合いで一つにまとめるというそういった動きが出てくると思うんですけど。ほとんどもう活用しない、要らない、相続すれば迷惑だという資産も相当あるんではないかなと。もう田舎には帰らないからということもあるでしょう。いろんなことがあると思いますけども。要は、そこの資産の価値の考え方というふうに思います。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) そこに、青山課長のところは固定資産税を賦課して、固定資産税を賦課していないところはますますもってわかりませんよね。税金をくださいというて手紙が行きませんから。そういう町長が今言われた土地に宅地だと固定資産税かけています。税金もらっています。価値のないところに賦課しているんです、町長、どう思われますか。土地としてもう値打ちのないところに税金かけているんです、宅地という名前で、どう思われます。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) もちろん税かけていますけど、価値のある分だけ税をかけておりますので、そのことはぜひ御理解いただきたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) よくわかりました。 それで2番目ですね、国土利用計画のところにいきますけど、国土利用計画の賞味期限はまだありますかね、切れてますか。それともまだ生きているんですかね。というところでお尋ねします。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 岡垣町で策定しました国土利用計画ですね。答弁書の中にもございましたが、目標の年次が平成7年度というところで、それ以降は更新がされていないというのが現状でございます。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 私が聞きたいのは、これは今でも生きてますかと聞きよるんですよね。更新されていないというのは、答えじゃないと思いますから。生きてますか、死んでますか。 ○議長(森山浩二君) 門司副町長。 ◎副町長(門司晋君) 今課長が述べましたように、昭和63年9月に計画を策定して、その策定の期間がおおむね10年間というふうに定めています。法的には町の国土利用計画というのは努力義務とされていますので、それ以降町が計画を策定せず、都市計画マスタープランや土地利用計画に沿ってまちづくりを進めていますので、今、当時定めた国土利用計画、町の利用計画については、今となってはその効力はなしてないのではないかなと考えます。(9月20日会議録の4頁に訂正発言あり) ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 県にはまだあるんですね。県の国土利用計画というのは生きてます。審議会がしょっちゅう開かれて、変更についてはホームページで公開されています。詳しく私それに言及するつもりはありませんけど、都市計画マスタープランということで、ここのところで、国の法律等ありますけど、町長が町独自の考え方を出していけるところではないかなと。しかし、町長の独断ではないというふうに理解しています。 この点については、もう切れていると。もうあれは失効しているんだと、今副町長のお答えから理解をします。だからもう課長に破って捨ててよと命令してください。 それで、3番目、町として有効な対策が見当たらない現状ですということで、もうこれは建築基準法を変えんととか民法を変えんととか、はたまた憲法を変えんとかというところにつながると思いますから、これは町としてもいたし方ないところですが、そういうのの蓄積が町長がこういう町をつくりたいと言ってもできない妨げになっていませんか、町長。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 取り壊しして再度建物が建てられない状況はあるという部分については、それは今の法律関係ではどうすることもできない。そこだけ税の減免をすることができるか、これもできない。そういう部分については、やはり活用についても非常に制限が加えられると、何でも使えるかというとそれも難しい。仮に狭い道路で救急車も入らない、消防車も入らない、そういうところに家を建てる、許可するということが住民の安全安心を守ることにつながるかといったら、それはできないというのは現状の社会だというふうに思うんです。だから、そこに制限が加えられて家が建てられないという状況になっていると。 したがって、壇上でお答えしましたように、町としては有効な対策が見当たらないというのが現状であります。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 副町長が解説してくれたけど、ちょっと答えになっていないんで、また改めてしたいと思います。 4番と5番は一括されたんで、町長が耕作放棄地等の農地だったところを一緒に見て回られたというふうには聞いています。ため息をつかれとったと、こんなにたくさんあるんかという意味だと思います。そういう意味で、町長の日ごろの現地に行って確認するという姿勢を一定私は評価したいと思うんです。ただ、これについては今からどういう手だてをするのかというところでは、農業委員会含めて町として対策を立てるんだろうと期待をしております。 総合的に、私は都市計画というのを都市建設課が所管してするレベルのところでは考えていないんです。国では総合計画に当たる部分として何年か前にグランドビジョン2050というのを立てています。それに基づいてというか、それとリンクさせる形で国土利用計画というのも国ではあります。これは並立的なものだというふうに理解しています。それに沿った形でやっていかざるを得ないのが県であり、また地方だというふうに私自身は理解しているんです。町独自としてこういうことをやりたいんだけどというときに、さまざまな法律が妨げなっている。こんなふうに先ほどは聞いたつもりなんです。こういうふうに町をつくっていきたいと言うけど、現行の法律では、自分の思うようなまちづくりができない仕組みになっているということがあるというふうに私は理解しとる。それを町長と共有できたらいいなと思っていました。そういう答えでなかったので、法律の縛りがあって思うようにできないと。 2つだけ時間の関係で、後は連合で、決算のところで引き続いてするつもりですけど。 うちの町内、区内に公園があります。朝方、安里さんが除草剤のことで話しされましたけど、もう負の遺産に公園がなりかけているんです。負の遺産に。都市計画法なり町の開発要綱で、何平米については幾らの公園を用意しなさいと、山田峠も実際そうです。新しく公園がついた団地ができます。じゃあ、それが埋まるまで誰がその公園を管理すんだということが地域の課題になっているんです。現実に私が住んでいる百合ケ丘の中の公園についても、これから誰が公園の草刈りをすんだというのがこれからの課題なんです。これは、都市計画云々じゃないんです。人がおって、そしてその地域がどういう地域なのか、この公園の用途はどうなのかというところまで含めたところで考えていかないかんというのがある。負の遺産化しているんです、公園そのものも。公園の草刈りは重荷なんです。重荷になりつつあるんです。もう売ったらいいじゃないですか、そしたら、売ればいい。 あと一つ、きょう午前中に……、まだ詳しくやります、連合で。広渡議員の質問に対して答弁書がありました。平成22年度をピークに人口減少の局面を迎え、今後の都市計画や土地利用の将来像を再度検証する時期に差しかかっているという認識。これは、町長と私一致します。しかし、国の縛りがあって、町長がこうしたい、町民がこうしたいというまちづくりは、先ほど言った国の枠、法律、それに縛られて、岡垣町独自の議論は出せないような仕組みになっています。このとおりだと思います。この答弁は私求めていませんでしたけど、きょう広渡議員の一般質問に対してこの答弁を、これを読んで町長の考えはわかりました。協力します。しかし、限界があるなと思いながら、少し悲嘆に暮れている、町長の答えにじゃないですよ、国の今の状況に悲嘆にくれているところでもあります。 やっぱり地方を抜きにして国はないので、地方がなくて国があるわけないんですよ。中央がないと地方がないなんていう人もいますけど、地方があって国があるんですから。 そういう意味で、町長ときょうは共有できたところと、公園についてはちょっと違うんだよなと、20年今の状態で公園を維持できるとは思いません。2050年、僕が100歳になったときにうちの町がどうなっているか、人口がどうなっているか、副町長、教えてください。2050年にグランドビジョン、国が考えている岡垣町の人口が何人になっているか、答えてください。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) それはわかりません。 ただ、先ほど公園が負の遺産というのは、ちょっとある一面を捉えて負の遺産ということではないんですか。本当は、公園は住民にとって必要なものなんですよ。だからそれを維持管理するのに四苦八苦している。四苦八苦しているその財政的な面とか労力の面では負の遺産という一面があるかもしれませんけど、全体としてはやはり地域にとってはなくてはならない、町にとってもなくてはならない公園なんです。将来はわかりませんよ。人口減少なった中で、どういう負の遺産になるかどうかわかりませんけども、負の遺産。 先ほど私も負の遺産ということを言いましたけど、例えば山でも必ずしも全てが負の遺産ではないと。やっぱり岡垣町の自然を形成している一面では大事な自然の一つだというふうに思うんです。ですから、負の遺産の考え方とか、あるいは先ほどの、どこかにポツンと一軒家ということも、そこに住んである人も一つの価値観のもとでそこで生活してあるというようなもんです。その価値観の違いがいろんな住み方の問題とか場所の問題とかそういうことにつながっているんではないかなというふうに思います。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 町長と膝突き合わせて議論をする機会があればいいなと思った次第です。 負の遺産と、それは負の遺産でなくすのは私たちなんですよね。ただ、現実問題として金を基準に考えている今の世の中だと、金を基準に、副町長は金がない、金がないと言いよるらしいから、金でいったら負の遺産です。だけど、財産として考えるんなら、そういう気にさせなきゃ、町民を、日本国民全員を金でない、負の遺産ではないんですよというふうにさせなきゃ。北海道の土地やら対馬の土地がそうでなかったら、日本人が買いますよ、違いますか。現実はそうやないですか。ということを申して、後に続くのは連合審査で、予備日まで入れてやりたいと思います。その辺、議長、よろしくお願いします。 これで、一般質問終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上で、4番、曽宮良壽議員の一般質問は終わりました。────────────・────・──────────── ○議長(森山浩二君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日は、これにて散会します。起立、礼。午後2時28分散会──────────────────────────────...